アラフィフ独女が足を骨折 in U.S.A.

一人暮らしさんが足を骨折すると、かーなーりー大変な事が発覚。当たり前か(笑)

2020年のハロウィンちょっと前に、ガレージ前のドライブウェイを歩いていてコケた。全体重がピンポイントで左足の小指とかかとの間の辺りにかかって、ゴギ! 最初は捻挫か?と思ったけど、どんどん痛くなるしぐんぐん腫れてきたので、サロンパスをぺっと貼って、速攻でUrgent CareにGo!このアージェントケアってのは、準救急病院みたいな感じかな。予約なしで駆け込めるありがたい存在。ERまでの設備はないけど、大抵の事には対応してもらえる。

どうやって行ったか?お一人様だからね、もちろん自分の運転で。負傷したのが左足で良かったよ。病院に着いた頃には、少しの体重もかけられず、コツンとどっかに当たっただけで痛いのなんのって。駐車場から、全力でケンケンして病院に入ったさ。良かったよ、私ケンケン出来て。

さて、アメリカあるあるだけど、病院=時間かかる&医療費高い。すぐに診察室に通しもらえてラッキーって思ったけど、ナース来る→バイタル取る。インターンのドクター来る→診断。ドクター来る→診断の確認。レントゲン室に連れられ、カシャカシャ。お部屋に戻されてまた待たされる。その後、またドクターが来て、骨折ですね、しばらく足を高くして寝てて下さいねって。さて、約2時間かかって、診断が終わって病院を出る時の事、ナースから「誰かに迎えに来てもらえますか?」と何度も聞かれて、何度も一人で帰れますからって答える(笑)ナースに、松葉杖買うからって施設内の薬局に車椅子で連れて行ってもらったら、そのまま車まで送ってくれた。帰りには、車にガソリン入れてから帰宅。やるじゃん、私。でも、折ったの左足で助かったわ。

さぁ、これからどうしよう。とりあえず松葉杖の練習だわ。う、脇の下痛いぞ。これは動くの大変だ。という事で、家の中のあちこちに椅子を置いて、掴まり歩き出来るようにした。そのせいで愛猫がテーブルやキッチンのカウンターに上がれるようになっちゃって、これには閉口した。次に、オフィス用の椅子をネットで購入。これで、家の中でクララごっこができるね。でも、押してくれる人がいない・・・。Knee Scooterもネットで購入。これね、片膝乗っけてスイーって移動出来るの。

足の骨を折ってしまった~って友人達に話すと、Grocery Shopping行けないでしょ?って、お買い物してお届けしてあげるよって申し出てくれる親切な友人が何人いて、感動。お洗濯やお掃除もするよーって言ってくれた子もいた。本当に感謝。

 

まぁー1番大変だったのは、シャワー。石膏で固めた足を濡らしちゃいけないから、プラスチックバッグで何重にもカバー。タブで滑って転んだら大変だから、常に手すりにつかまって、片足でなんとかできた。次に大変だったのは、オフィス用の椅子やニースクーターが届いた時。玄関の外に出て、大きくて重たい箱を家の中に入れるのがすっごい大変だった。アメリカの北部の家って、ドアの外側にストームドア(夏はスクリーンドアにも出来る)があるから、これが邪魔くさくてだった。3番目に大変だったのは、お洗濯。洗濯・乾燥機が地下なので。洗濯ものは、バスルームのLaundry Shootから地下にストンと落とせるし、階段はカーペットでカバーされているから、座ってスライドして降りて行って、ランドリールームまでは、椅子が点々と並べた。大変だったのは、乾いた服をどうやって上に持っていくか・・・。結局、一番大きな服を風呂敷みたいにしてまとめて、片手で胸に押し当てて、もう片方の手を使って、ハイハイで膝を使って階段を上がれた。意外と何とかなるもんだ!と自画自賛していたんだけど・・・

家から一歩も出ない日が続くと、無性~に人恋しくなるのねぇ。優しい友人達が遊びに来てくれて、本当に助かった。そうそう、ゴミ出しとかも大変だからって、やってくれたり。本当にありがたかったわ。

石膏が大きいわ、長過ぎだわで、膝を曲げる事すらままならない生活が2週間続き、やっとこさOrthopedic(足のお医者さんね)の予約日がきた。そこで、仰々しい大きなBOOTで固定して歩けるように!これは、ベアクローだっけ?ベリベリってくっつけたりはがせたり出来るから、シャワーとベッドは素足になれる様に。あー、解・放・感!

どうしても出来なかった事もある。それが、ニースクーターを車に入れる事。ガレージにつながるドアと狭い2段差を片足使わないでニースクーターを運ぶのは無理だった。コロナ禍だったので週の多くを在宅勤務していたけど、出社の時には、うちが通り道の同僚が立ち寄ってサポートしてもらえたので、すごく助かった。

で、出社したら、会う人会う人、みんなに聞かれる。まぁしょうがない。というか、気にかけてくれてありがたい。感謝です。一人ね、”WHY?"って聞いた人がいた。”誰が好き好んで折るかい?”って心の中で突っ込みつつ、ちょっとねーって笑ってその場を過ごしたら、近く人いたアメリカ人の同僚が、”そりゃー楽しいからよねぇ。Cuz it's fun.”って言ったもんだから、二人で笑った。

”Why did you break your bone?"って言った彼女は、アメリカ人ではない。多分、”なんで折れちゃったの?”って聞きたかったのでしょうね。でも、”Why ?”だと、”なんで折ったの?”って感じになっちゃうよね。なーんて偉そうにスミマセン。私も未だに息子に英語直されるし、呆れられてるんだけどね~(笑) 伝わればいいのよ、伝われば!

最後に医療費。いくらかかったかな。アージェントに1回、Orthopedic に2回、松葉杖、ニースクーター、仰々しい黒の長靴で、Out of Pocketが多分700ドルしない位かな。そういえばだけど、数年前に乳がんの検査で引っかかって、2次検査したんだけど、そん時は400ドル位取られた。高いな~、アメリカの医療費って。

 

追記: 今頃(2021年2月上旬)、例の仰々しいん黒い長靴の請求がやってきた。金額は、250ドルなり・・・。マジかよー(涙)これの請求が最後でありますように!